こんな方に向けての記事です。
- ちびキャラの作成方法が知りたい人
- 生成AIに興味がある人
- 当サイトのちびキャラが可愛いと思ってくれた人♡
当サイトでも使用している、かわいいちびキャラの作成方法を解説します!
当サイトでは「StableDiffusion」という画像生成AIを使用して、かわいいちびキャラの画像を作成しています。
少しインストール作業が大変ですが、とても便利です。
この記事では、Stable Diffusionを使って、かわいいちびキャラを生成する方法をご紹介します。
あなただけのちびキャラを作りましょう!
StableDiffusionの利用方法
StableDiffusionの利用方法は、下記の3種類です。
- 自分のPCにインストールして使用する
- GoogleColabで使用する
- Webサイト上で使用する
それぞれについて比較してみました。
おすすめの人 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
①自分のPC | 高スペックPCを持っている人 | 無料、無制限で使い放題 | インストールが大変 |
②Google Colab | 課金できる人 | 比較的お手軽に使える | 課金が必要、自由度が低い |
③Webサイト上 | お試しで使ってみたい人 | すぐに使える | 枚数制限がある 自由度は全然ない |
お試しで使用してみよう
一旦簡単にStable Diffusionを使ってみましょう。
下記のWebサイトで、すぐに画像を無料で生成できます。
ここでは、StableDiffusionOnlineを使用した例を挙げてみます。
StableDiffusionOnlineのサイトに飛んで、Googleでログインした場合下記の様な画面となります。
真ん中のテキストボックスでは、どういう画像を生成するかの「呪文」を入力します。
一度「girl」と入力してみましょう。
そうすると、下記の様な画面になると思います。
左下のGenerateというボタンを押してみましょう。
そして、しばらく待ってみると真ん中に画像が生成されます。
これがStableDiffusionのOnlineでの簡単な利用方法です。
もし下記の様な画面が表示された場合は、
NSFWな画像が生成されてしまったので、非表示になっています。
その場合は、もう1度生成してみましょう。
※NSFW ⇒ Not Safe For Workの略で、職場や学校で見ちゃダメな画像ということです。
わからなければNSFWでググってください!!
自分のPCにインストールする手順
ここでは、①の自分のPCにインストールする方法を解説します。
今回は私も使用している「AUTOMATIC 1111」の設定方法となります。
注意点ですが、そこそこ高スペックなPCが必要です。
以下がStableDiffusionの推奨スペックとなります。
何が書いてあるかよくわからない場合は、動作しない可能性が高いです。
推奨スペック | |
---|---|
PC | デスクトップ型 |
OS | Windows(64bit) |
CPU | 最新モデルのCore i5~ Ryzen 5~ |
GPU | RTX 30シリーズやRTX 40シリーズのVRAMが12GB以上 |
メモリ | 16GB~32GB |
ストレージ | 512GB以上 |
手順は3つのステップです。
- Pythonのインストール
- Gitのインストール
- StableDiffusionのインストール
それぞれについて解説していきます。
Python
Pythonは、プログラミング言語です。これがないと動きません。
インストールするPythonのバージョンは「3.10.6」です。
- Python公式サイトでインストーラーをダウンロードします。
https://www.python.org/downloads/windows/
※必ず「3.10.6」をダウンロードしてください。 - ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールを進めます。
- インストール完了後、コマンドプロンプトを開きます。
「python –version」と入力してEnterキーを押します。
「Python 3.10.6」と表示されれば、インストールが成功しています。
Git
Gitは、StableDiffusionのソースコードをダウンロードするために使用します。
- Git公式サイトで、最新バージョンのインストーラーをダウンロードします。
https://git-scm.com/download/win
Click here to downloadを押してください。 - ダウンロードしたインストーラーを実行し、画面の指示に従ってインストールを進めます。
- インストール完了後、「git –version」とコマンドプロンプトに入力してEnterキーを押します。
「git version 2.x.x」と表示されれば、インストールが成功しています。
Stable Diffusion
いよいよStable Diffusionの本体です。
- StableDiffusionをインストールしたい場所にフォルダを作成します。
例として、「C:\StableDiffusion」などです。 - 作成したフォルダ上で右クリックして、「Open Git Bash here」をクリックします。
- GitBashが立ち上がるので下記のコマンドを入力してください。
※鍵括弧は不要です。コピーした後、右クリックで「Paste」で貼り付けられます。
「git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git」 - コマンドが止まるまで待ちます。
- コマンドが止まったら、「stable-diffusion-webui」のフォルダ内に
「webui-user.bat」があるのを確認します。
※「C:\StableDiffusion」に作成した場合は、「C:\StableDiffusion\stable-diffusion-webui」です。 - 「webui-user.bat」をダブルクリックして実行しましょう。
すると、コマンドが実行されるのでしばらく待ちます。 - コマンドが止まった後、ブラウザ上で「http://127.0.0.1:7860/」を入力します。
すると、Stable Diffusionが利用できるようになります。
実際に使ってみよう
下記の様な画面が出ると思います。
細かい箇所が違うかもしれませんが、大きく違わなければ一旦大丈夫です。
txt2imgという機能を使ってみましょう。
これは、文字から画像を作成する、という機能です。
立ち上がった画面でそのまま使用できます。
まず、「prompt」と書かれているテキストボックスがあると思います。
こちらでは、どういう画像を生成するかの「呪文」を英語で入力します。
英語で入力すれば大体通じますが、いろんなプロンプトがあるので、興味があれば後で調べてみてくださいね!
複数の呪文を「,」で区切って入力することもできます。
一人の女の子を出力したい場合は、「solo,girl」と入力して、右側の「Generate」ボタンを押してみましょう。
右下に画像が表示されました。
下の方にある「Width」と「Height」でそれぞれ画像の幅と高さを設定できます。
いろいろ呪文を変えたりして、試してみてください。
もっとかわいい画像を作りたい!モデルとVAEを導入します。
さて、試してみた結果はいかがでしたか?
「思ってた画像とちょっと違った」「あんまり可愛くない…」と思った方、わがります。
ということで、もっと可愛くする方法について解説していきます。
モデルの導入
モデルとは、「AIの学習結果をまとめた物」です。
モデルには、それぞれアニメが得意だったり、実写が得意だったりといろいろあります。
自分が出力したい画像のイメージに合ったモデルを使いましょう!
Stable Diffusionのモデルをダウンロードできるサイトとして、有名なのは以下の2つです。
今回はCivitaiのサイトから、Coquettというモデルをダウンロードしてみましょう。
https://civitai.com/models/185319/coquett
サンプル画像が可愛いですね。
左側の「Download」という青いボタンを押してダウンロードします。
そして、「stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion」フォルダに
ダウンロードしたファイルを入れ、StableDiffusionを再起動してみましょう。
※「C:\StableDiffusion」に作成した場合は、
「C:\StableDiffusion\stable-diffusion-webui\models\Stable-diffusion」です。
再起動が終わると、左上の「Stable Diffusion Checkpoint」で「coquett_v10~」が選択できます。
そちらを選択すると、coquettのモデルを使用することが出来ます。
VAEの導入
このCoquettというモデルですが、そのままでは暗い画像が出力されてしまいます。
そのため、VAEというものを導入する必要があります。
VAEは、「鮮明な画像を出力するためのもの」です。
モデルによっては、VAEが必要ない場合もあります。
VAEもモデルと同じようにダウンロードできます。
今回はCivitaiのサイトから、「vae-ft-mse-840000-ema-pruned」というモデルをダウンロードしてみましょう。https://civitai.com/models/276082/vae-ft-mse-840000-ema-pruned-or-840000-or-840k-sd15-vae
ダウンロードボタン(createボタンの右にある下矢印のマーク)を押して、ダウンロードします。
そして、「stable-diffusion-webui\models\VAE」フォルダにダウンロードしたファイルを入れましょう。
※「C:\StableDiffusion」に作成した場合は、
「C:\StableDiffusion\stable-diffusion-webui\models\VAE」です。
VAEの設定方法
VAEを使用するには、設定が必要です。以下の手順で実施できます。
- Stable Diffusionの「Settings」タブをクリック
- ページ内左下の「Stable Diffusion」を選択
- 「SD_VAE」欄にてプルダウンをクリックして使いたいVAEを選択
- 「Settings」ページ上部の「Apply Settings」をクリックして変更を反映
- 「ReloadUI」を押して、StableDiffusionを再起動
呪文(プロンプト)を駆使して、かわいいちびキャラを出力しよう
さて、長い設定は終わりました。
いよいよここからは、かわいいちびキャラを出力する番です。
今回は私が使用している、以下の呪文の設定を解説していきます。
a very cute and beautiful chibi anime girl,
highly detailed face and eyes, clearly outlined, High Quality,
solo, full body, toe, shoes,
brown hair, short hair
そのまま使用すれば、私が作成している画像と同等のものが出力されると思います。
少し解説していきます。
- a very cute and beautiful chibi anime girl:
かわいいちびキャラを作成するプロンプトです。「chibi」がポイントですね。 - highly detailed face and eyes:顔や目を詳細に書いてくれます。
- clearly outlined:イラストの枠をきれいにしてくれます。
- High Quality:高品質になります。
- solo:一人だけという意味です。
注意点として、画像の横幅が広いとこのコマンドがあっても2人以上出てきてしまいます。 - full body:全身を表示します。
- shoes:靴を履きます。結構忘れられがち。
- brown hair:茶髪です。色は好みで変えてください。
- short hair:私の好きな髪型はショートです(?)好きな髪型を指定してみましょう。
他にもいろいろな呪文があるので、ぜひ調べてみてくださいね。
まとめ
今回はかわいいちびキャラをStableDiffusionで作成する手順を解説しました。
モデルやVAE、プロンプトは本当にいろいろあります。
それぞれ調べてみて、自分が作りたい画像を作って見ましょう。
設定大変だったと思います。お疲れさまでした。
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